コメ粒が小声で話しかけて来た。
精米された真っ白な一粒のコメ粒だった。
コメ粒一つだからと言って侮れないのである。
何故ならコメ粒は何千、何万と増殖する力を
持っているのである。
コメ粒は
「オレ達は梅干しを警備しているんだ、
1粒や2粒じゃないぜッ!!」
と言った。
「えっ!! 梅干しを警備?」
「そうさぁッ!! あの歩道を歩いているお嬢さんや
ジイさんがいるだろぉ」
「はい 女学生の方と杖ついてたおじいさんですね」
「そうだ、あれがオレ達の警備ロボットの
バイオ防犯カメラだ!!」
「えぇ~~~~~ッ!!!!
ダッ だってどう見たって普通の女学生の女の子と
お爺さんじゃないですか!!」
「そうだな、だからバイオ防犯ロボットなんだ。
タンパク質の素材で作られた防犯ロボットだ」
「えぇ~~~~~~~~~~~ッ!!!!!」
「えッ! でも隣の友達と普通に話してますよ!」
「だから普通の人間がバイオロボットなんだって!!」
「えぇ~~~~~~~~~~~ッ!!!!!」
「オレ達は人間を歩く防犯バイオカメラとして警備させているんだ
梅コメ安保条約だ!」
「えぇ~~~~~~~~~~~ッ!!!!!」
コメ粒は口笛を吹くと
急に大量のコメ粒の集団がやって来て
500粒位のコメ粒が合体し、おにぎりとなって
米群になった。