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不思議な夢を見た(引きこもりのお姫様ババァが防犯カメラを破壊しに来る) 

お姫様ババァが6度目の破壊にやってきた。

防犯カメラが動作しては不法侵入がバレるので
毎回破壊するのだ。

破壊の方法が巧妙なのは
外力からの打撃による破壊ではなく、
電磁パルスによる過電流を発生させる
照射によって電子回路に損傷を与え、
動作停止に至らせると言う方法であった。

お姫様ババァは幼少期、過剰に溺愛され
過保護に甘やかされて育ったので
89年間料理を作った事がなかった。

料理をした事がないので包丁を持った事がないのだ。

「あのネコが嫌い!!」とよく囁いていた。

「包丁は持った事はないけれど
この電磁パルス銃があれば大丈夫!!」
とよく言っていた。

ネコが道端でよくバタバタと倒れていたが、
お姫様ババァの前を通ったネコに
電磁パルスを照射しては
ネコが停止して動かなくなった姿を見て

「今日も事故を未然に防げた!」

と言って悦に入り、
チョコを食べる様に処方されている
パキシルをポリポリ食べながら観察していたが

外部損傷が一切無いネコは永久に動かなかった

不思議な夢を見た(卑猥な音響の正体)

何処からともなく
卑猥な音響が流れ出て来た。

おじさんが出て来た。
ツルツルにハゲた頭は滑(ぬめ)っている様に
怪しく光っていたが、どうにもその
反射を抑える事が出来ない。

子ども達は光の眩しさに面食らった様な表情で
「にげろぉ~!!」と言って
木の木陰に隠れて眺めていた。

「あっ! あの嘘つきババァ!
おじさんに手を振っている」

子ども達がおばさんに近づいて
「今日も叫び声がきこえたぁ~」
「おじさんが現れて出て行くとすぐ鳴き止むッ!」
と言った。

おばさんは顔を少し赤くして
「カラスが鳴いてたんじゃない?」
ととぼけた。

子ども達が両手に握りしめていた
チュッパチャップスと
チロルチョコに目を向けると、
おばさんは思わず不意に
「おばさんにもチュッパチャップスくれる?」
と言ってしまった。

チュッパチャップスのデザインは
サルヴァトール・ダリのデザインだが
シュルレアリストだったダリはその思想を
チュッパチャップスという「アメ」に
シュルレアリスムの思想を注入したに違いない。

「ぺろぺろ ぺろぺろ!
 ペロペロ ペロペロッ!
ペロペロペロぉ~ ペロペロぉ~ 
ペロペロペロぉ~ ペロペロぉぉ~ 
ってしてたのに・・・。」

三太くんは
「あんなにしゃぶっていたのに
まだしゃぶりたりないのですかっ!!!」

と底無しの貪欲と粘着に
ウザイ表情を隠しきれずに
正直に言い放った。

不思議な夢を見た(管理人のおじさんがやって来た!!)

子ども達が口々に
「嘘つきババァの所!」と言っている。

おじさんはアパートの管理人だが、向いの
ババァの家へ何時も入って行く。

男の子や女の子がコソコソ集まってきて
コソコソ小声で
「不倫ババァのとこ!」と言った。

あやしい振動音と共に
子ども達が眉にしわを寄せて両手の指を
耳穴に入れて耳栓している。

子ども達に近づいて「何しているの?」と訊ねた。

「ババァの叫び声が煩いので耳栓してるの。
管理人のおじさんが来ると何時も聞えて来るので
叫び声が聞こえたぁ~って言ったら
犬の鳴き声だってあの家のおばさんがそう言うの。
だから嘘つきババァって皆で名前つけてるんだぁ~。」

「へぇ~ そうなんだぁ~」
「あなた達は何歳なの?」

「僕は小学2年!リカちゃんは小学1年! 三太は保育園」

「でもねリカ、ママがあのおばさんの事話してたもん!!
間違えたんだって。」

「まちがえた?!」

「うん、日を間違えたんだって・・・。
日を間違えて生まれたんだって・・・。」

「なんなのそれぇ~」

「アヤト君男の子だから男の子は関係ないみたい。
女の子の日って言ってた」

「へぇ~~」

「大人の事情でママがサイコンって言ってた」

「え? サイコロ?」

「サイコン!」

「でもあの叫び声嘘つきババァの声だと思うよ。
犬じゃないよねぇ~」

平日の日中に子ども達がまるで探偵の様な
会話をしていて驚いたが
ポケットから取り出した手にはチュッパチャップスの
キャンデーとチロルチョコを皆に配り、両手に握りしめて
悦に浸っていた。