干からびた小枝が落ちていた。
風が「ビュービュー」と暴力的に吹いていた。
木々が強風に揺られ、ザラザラ音を立てている。
暴力的な風のせいでバラバラと木々が
落ちてきたのだろう。
キンモクセイの香りを放ちながら、
干からびた小枝は色気をバラ撒く様に
辛うじて色気を保っていた。
とても良い香りだったので盲目的に
吸い寄せられる様にフラフラと強制的に
干からびた小枝へ歩みが進んでいく。
三輪車に乗ったこどもがキャンディーを
片手に抱え、「おばぁ~ちゃ~ん!!」
と叫びながら僕を追い抜いた。
こどもは世界に一点の曇りを感じる事無く、
明日への希望に満ち溢れ、
好奇心で心弾ませながら
永久的な勢いでニコニコしていた。